点数のつけられない日々~うみとさくらとおそいおひる

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良い季節になった。
春である。桜である。

 

類に漏れず、少し遠くに行きたくなり、
類に漏れず、海を望みに行きたくなった。

 

私は欲をかいて、季節の桜と海を両方望める場所に行きたいと思った。

 

いつもなら一人でふらっと向かうのだが、今回は旦那さんと一緒に出掛けた。
私も旦那さんも行ったことのない、桜と海が見える場所。

 

休日の遅い朝ご飯を済ませ、お昼になる頃自宅を出た。
現地に着く頃になればそれなりにお腹は空いてくるだろうと予想し、到着先で昼食を取ろうという算段だ。

 

初めて行く場所に若干迷いながら辿り着いた桜の名所はそれなりに人が溢れ、桜も溢れんばかりに咲き誇っていた。
高台に咲き誇る桜のすぐ下方傍に海が見える。海の傍は地域道路も兼ねた散策路が整備されており、高台からも散策路からも見渡し、見上げることができる。
想像以上の絶好な桜ポイントであった。

 

お弁当を持ち込み、お花見をしていたのであろう家族やグループが片づけをしている。
私たちは到着後、桜に誘われるまま散策に出てしまっていたので、当然お昼ご飯はまだだ。いい加減お昼ご飯食べに行こうと最寄りの地域交流館らしきところに立ち寄った。
大抵のそういった施設には物産品販売や喫茶軽食コーナーが併設されているものである。
よって、「この施設にもそういったコーナーがあるものだ」という前提で立ち寄った。ところが物産販売も喫茶軽食コーナーも存在しなかったのである。
いつもならその辺はしっかり下調べをするのだが、今回は場所の確認をすることで手一杯になってしまっていた。迂闊であった。

 

とりあえず駐車場に停めておいた車に戻り、事前に買っていたお茶でのどを潤しながら食事の場所を探す。


お昼頃に自宅を出て、到着後そのまま散策に出てしまったため、既にランチタイムのピークを過ぎてしまっている。むしろ終わりかけに差し掛かるくらいの時間になっていた。


とりあえず、まだ営業していそうな近くの定食屋らしきところまで車で向かう。

……も、周辺にそのようなお店は見当たらない。これは参った。

 

 

結局お昼ご飯はどうしたかというと、少し離れた場所にある大手外食チェーンのお店に転がり込むこととなった。
遅い遅いお昼ご飯となったものの、時間問わず営業しているチェーン店様々である。

 

 

幸いにも旦那さんも私も食のこだわりは殆どない。むしろお互いにチェーン店の方が良いと思っている節があるので揉めることがない。どちらかが食へのこだわりが強いとそうもいかない。
お互いの価値観の近さに感謝しつつ食事を済ませ、帰路へ着くことになった。

 

 

もう日は暮れかけていた。