関ジャム特番を見たので、思ったことを書いてみる。

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先日放送された関ジャムの特番「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ 最強平成ソングベスト30」が大変興味深かかった。
かつてその時代に売れた曲も勿論入ってはいるものの、そのラインナップは実に多様に富んでいた。
サブスクが当たり前の世の中で、今の若い人が雑多に聞いていることがよくわかる。


今でこそすっかり下火になりつつある私自身の音楽熱ではあるが、かつてはエアチェックは欠かさなかったし、CDショップやレンタルショップで試聴を重ねてきた。それなりにジャンルを問わず聞いてきたつもりだ。

そんな自身の経験を踏まえた上でこのランキングを見眺めた時に、ひとくくりに音楽観を語ってはいけないのだということを見せつけられたような気がした。
当時めちゃくちゃ売れていた某プロデュースの曲だったり、絶対的不動な存在の2人組とかだったりが入ってきてないのも意外中の意外。(旦那さんはサブスク解禁されてるか否かで明暗が分かれたんではとの談。なるほど!)

 

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個人的注目ポイント

●30位に「おジャ魔女」からの29位「東京事変」の振れ幅たるや!
アニソンがランキングに入っていることに驚きを隠せない。やっぱりそんな時代なのだなあと思うし、アニソンだからとナメてはいけないのだろうなと。

●意外だったのは24位「チキンライス」と15位「さよなら人類」
「チキンライス」は正直ちゃんと聞いたことがなかった曲。松本人志の極めて素朴な歌詞にクリスマスソングとしての優しいメロディーラインが槇原敬之っぽいなと。
「さよなら人類」は時代が追いついたのかなという印象。当時も勿論売れてたけど、変な曲だなあぐらいにしか思えなかったので。子供すぎて。

●16位「LOVEマシーン」12位「マツケンサンバⅡ」
ダンサブル曲のランクイン。どちらも当時は画期的に聞こえたから納得ではある

●2位「エイリアンズ」
まさかここでキリンジがぶっ込まれることになるとは完全に予想外。でもその分本気度が伝わる。

●サザン・スピッツ椎名林檎(東京事変含)が複数ランクインしている辺り、名曲普遍的!

●20位「Stay Tune」って平成に入るのか…というのに驚きを隠せない。てっきり令和に入ってからとばかり思ってた。(私がSuchmosを聴き始めたのがそれくらいからだったというだけの話なのだが)

 

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見終わった後、ひとしきり旦那さんと話す。


「ランキング全てを眺めてみて思ったのが楽器も歌もガンガンに鳴らす楽曲が少ない」ということということを旦那さんが言っていて、なるほどなあと思った。確かに全体的に穏やかな曲が多いような印象だ。


結局は選者の好みによる所が大きいのだろう。しかし、実際、当時のメガヒット曲はガツガツしたものが多かったように思うし、そんな印象を持つ私を含め、それを知っている昭和生まれの人間からすれば不思議に見えてしまうのはある意味仕方無いのかなと感じる。
番組の企画によって若い人の感覚を一概に括ってしまうのは違うのかもしれない。が、やはり「今の時代の空気感」が反映されているということを感じざるを得ない。

 

 

何だか尤もそうに語ってしまったが、要は昭和生まれの人間でも楽しめたということだ。
すっかり触発されてしまい、長いことしまい込んでいたCDコレクションを引っ張り出すのは時間の問題であり、これはまた別のお話……。