感想倉庫
自分が死んだ後のことを考えて生きる。できそうでできないことだ。 しかし牧本は、市役所の「おみおくり係」で多くの孤独死の現場に立ち合い、弔い、その亡骸を預り、最後の最後まで死者に寄り添う。自分が死んだ時のことを考え、自身の墓地の準備すらきっち…
【注・追記】映画を見た順番が間違っていましたので修正しました。「君を愛したひとりの僕へ」→「僕が愛したすべての君へ」の順が正しいです。 「人に寄り添う」ということはどういうことなのか。 生きること死ぬことは表裏一体であり、生きていれば必ずいつ…
この映画のコピーに「激苦青春ラプソディ」とある。全くもってその通りだった。 音楽を目指す人はおろか、あらゆるクリエイターを目指す人、何らかの夢を持って頑張っている人、そうした経験のある人には、ぐいぐい刺さっていくと思う。私も類に漏れず、かつ…
【前編からの続き】 原作は「おばあちゃんの家に預けられたあみ子」の生活描写から始まる。そこからこれまでのことを回想するという流れになり、映画に描かれた物語へ繋がっていく。 原作と映画は時系列が若干ズレるが、映画自体は原作に忠実に描かれており…
先日観た、この映画の感想を端的に述べるなら、「何とも言えない気持ちになる」。これに尽きる。 映画予告やプロモーションでは、純粋な子供の気持ちを余すところなく表現したものだという明るい印象があった。確かにそれに間違いはないのだが、良くも悪くも…
先日、関ジャムSPについての感想の記事を上げた。その記事は完全にこの記事に向けてのフリでしかない。 5/6放送のSPの前に5/1のレギュラー放送(関ジャムゴールデンSPをより楽しめる特別編)を見てすっかり感化されまくってしまったのである。遂には寝る間を…
先日放送された関ジャムの特番「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ 最強平成ソングベスト30」が大変興味深かかった。かつてその時代に売れた曲も勿論入ってはいるものの、そのラインナップは実に多様に富んでいた。サブスクが当たり前の世の中で、今の若…
第一声の感想としては、「構成がすごい」。劇場の予告編は、「ほぼ全て前半に起こったことでまとめられていたのがすごい」。そして、その前半を、後半でもって「犯人」と「お父ちゃん」の視点で「きっちり伏線の回収をキメてくるところもすごい」。 「すごい…
昨年夏の公開時は気になりつつタイミングを逃し見られずじまいだった。 が、この度のゴールデン・グローブ賞受賞により、リバイバル公開となったため、先日旦那さんと見に行った。 話題作とあって、ここ最近ご時世柄、いう程映画館の混雑というものに遭遇し…
「青春映画」というカテゴリにそんなに思い入れがなく、主演も元乃木坂メンバーということもあり、シネコンでよく見るタイプの映画だと思っていた。 見るまでは。 以下から壮大なネタバレが続きますので、 ネタバレしてかまわないという方だけ、ご覧ください…