「今の自分」という事実を受け入れることはできるのか【点数のつけられない日々・特別編】

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受け入れてそうで受け入れていない。
それは「自分自身」である。

 

急に何を言い出すのかと思われるだろう。
しかし、昨年の夏以降、体調面で一気にガタが来たことは過去に当ブログで扱った通り。
昨年冬に差し掛かる頃に起こしてしまった「とどめのギックリ腰」で、自分と向き合い受け止めて身体作りをしていかなければならないと痛感したのだ。したはずだった。

だから、30分程度のウォーキングでも天候やどうしても体調がダメな時以外は行くようにしているし、ストレッチも欠かしていない。
なのに、私は何一つ自分と向き合い、受け止めてなどいなかったのである。

 


先日、旦那さんとショッピングに出かけた。 
冬場のウォーキングは冷えるので「暴風防寒仕様のジャージパンツがどうしても欲しい」と思ったからである。

 

ネット通販で買えばよかろう、と思われる方もいるだろう。
ストレッチ素材のものを求めるのなら、通販でもよいかもしれない。多少小さくても伸びる。例え下半身びっちびちになっても入らないということはないからである。
そして、丈長めのアウターで「びっちびち」を誤魔化すことも可能だ。

 

今回私が熱望するのは、「多少の雨でも対応できて」「河川敷や海岸沿を歩いても寒くならない」暴風防寒仕様の物。それは「伸びない素材を使っている」ことを意味する。
ネット通販ではサイズ通り購入したとしても失敗する可能性の方が高い。
よって、実店舗で売っている「試着可能なもの」でないとダメなのである。

 

そこで、まず行ったのはワークマンプラス。
お手頃価格でアウトドア系に強い。変にキラキラおらず、武骨な側面も残しつつ、そこそこおしゃれな商品展開をしている、あのワークマンプラスである。
ネットの前評判の良さで売切続出しているという防寒に優れたパンツがあるとのことで行ってみた。
作業着コーナー、アウトドアコーナーを見てもない。店舗内何周かしたが、やっぱりない。
まあ、店頭にはないかもしれないとは思っていたので、仕方なく店を後にした。

 

 

こうなってくると、やはり大本命のスポーツ専門店を当たっていくしかない。
そう考えて行く店舗というのは色々と潰しが効くイオン系モール。イオンのスポーツコーナーも若干アテにできるからだ。

 

まず、イオンのスポーツコーナーで見てみる。いくつかある中から試着するジャージを2着持ち込む。レディス LLサイズ。
悲しいかな、数年前からLでは全く対応できない体型になってしまった。だから最初から試着室にはLLサイズを持ちこむことを決めていたのである。

 

いざ試着!
……だめだ。太ももで止まってしまう。

 

まあ、そんなことは想定内。こともあろうかメンズのLを改めて持ち込んだ。
メンズLならいけるだろう。

 

……だめだった。
まあ、もっと別のメーカーでなら入るかもしれないし、メンズのLLがないのでこれ以上試せないから仕方ない。やはりあそこに行くしかない。

 


大本命のスポーツ専門店に向かう。

専門店のレディスLLはどんなもんか2着持ち込んで試着。
……だめか。
2着とも撃沈。ならばメンズのLを片っぱしから試すのみ。

 

2着、3着持ち込んで試着室へ。
辛うじて、メンズ Lの品で下半身全体が収まるものが1着だけあったことはあった。
が、おしりがギチギチで下手に動くと破れそう……。
うおっ!マジか……まあLLもあるだろうし、何とかなるやろ……。

 

そして、メンズLLの品を2着持ち込み、試着する。

 

あかん!入らなすぎる!マジでもうあかん!!

 

メンズLLをしてでも、どのメーカーをしてでも入らなかったのである。
試着して辛うじて下半身が収まったメーカーのメンズLLがあればよかったのだが、セール品だったため、とうに売り切れており、いくら売り場を見て回っても残っていなかったのである。
あのメーカーのメンズLL、試すだけ試したかった。試すことさえ許されなかった。

 

 

メンズLはおろか、LLすら入らない。レディスでなく、メンズサイズが。
現実をつきつけられた。「お前はメンズLLも入らない程太ってしまった」のだと。

 

ショックだった。
初めてチケットの取れたミスチルライブが諸般の事情で中止になった知らせを聞いた、あの時のように激しく落ち込んだ。

 

多分、LL以上はこの店にはおいてない。
大きいサイズの専門店に行かない限り、きっと私の下半身が収まる暴風防寒ジャージは存在しない。とめどもなくショックである。

 

旦那さんは他にお店を当たってみようと言ってくれた。
しかしだ。
若干汗ばみながら、7・8回試着を繰り返した私に、メンズLLが入らない現実をつきつけられた私に、このモールを離れ、別店舗を見て回る気力はもはや残っていなかった。

 

「もういいよ。今日はもう何も買わない。やせるまで買えない。」
そうして専門店でも、他のテナントでも何も買い物することなく、モールを後にしたのである。
ただ試着を繰り返したせいか、喉だけは渇き、自販機でお茶を買って貰って飲む。
何とも後味の悪さを感じる。購入したものはそれだけだった。

 

帰りの車中、余りにショックで叫んでしまう程だった。
ひとしきり叫んでため息をついた私を旦那さんは笑いとばしてくれた。それでよかった。下手に慰めてもらう方がはるかにショックなのだ。

 

心の底から「やせなければ」と決意した瞬間だった。

 


そして帰り道で夕飯を済ますことにした。何を食べたかというと「チーズ入りメンチカツ定食」。出かける前から行く外食店を決めていたからとは言え、ものの数分前にしたはずの決意は一体どこへ行ったのだろう……。

せめてもの罪滅ぼしになるか定かではないが、定食のごはんは「白米」ではなく「もち麦入り雑穀米」にした。

 

……見逃してほしい。
身体づくりのためのタンパク質摂取と思って「チーズ入りメンチカツ定食」にしたことは、勘弁してほしい。

 

そして帰ってから寝る前に、1時間かけてストレッチと筋トレをいつも以上にしっかり行った。これもきっと「埋め合わせする」程度にしかならないであろう。

 


「今の自分」という事実を受け入れることは、やはり難しいのであった。

 

 

 

でも絶対身体は絞る。身体作りは絞ることから!