HSPについて、このところ触れていないわけ

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当ブログは私自身のHSPについて、またその概念への向き合いについて語ることをテーマに始めた。
しかしご覧の通り、昨年に内容を刷新して以降、あからさまにHSPである自分自身のことに触れていない。その代わり、現在はオピニオン系の発信をすることが多い。

それはなぜなのか。

 

それは「HSP」という概念が表立って出過ぎてしまったからである。

 


ここ数年で著名な芸能人の方々が「私も該当する」とカミングアウトすることでマスメディアが取り上げ、この概念のことを広く知られる機会も多かったように思う。
よってHSP当事者の間でそれとなく知られていたことが、満水状態のダムが決壊してしまったかのように一気に世間の知るところとなった。

 

それはそれで悪いことではない。広く知られることで救われた人もいただろう。

ただ本来、当事者であろう人がこの概念に辿り着いて、自己理解を深めるための物であるはずだった。

しかしマスメディアによって、芸能人のカミングアウトと合わせてエンタテイメント的に取り上げられたことであらぬ誤解を多く招いているように感じられてならないのである。

 


私自身、このブログを開設した当初はまだ言うほどの情報はなかったたため、図書館で該当図書を借りたり、自分で購入したりしながら、ネットで情報を探していた。
ネットで情報が少なかった当時に比べ、マスメディアに取り上げられたこの数年で良くも悪くも雑多に情報が出回るようになってしまい、辟易してしまったのである。
(HSS型HSPの方の発信は多い反面、私が該当する内向型HSPの方の発信は殆ど見られないということも辟易する理由の一つでもある)
そして、このところのネット世論・言動の変化も相まって、「私自身のこと」をこのブログで語ることが恐ろしくなってしまったのだ。

 


これが私がこのブログでHSPについて触れなくなった大きな理由である。

 


そんな中で辿り着いたのが「研究・論文ベース」で「専門家」がHSPの情報を発信する「Japan Sensitivity Research」というサイトだった。

こちらのサイトは落ち着いた雰囲気を放っており、大変読みやすい。そして私が追えていなかったHSPの情報も網羅している。何より研究・論文ベースでこの概念を語って頂けているのが大変ありがたい。

ただ、同時に私自身の体験を発信する危うさを顧みずにいられないことも事実だ。

 

専門的な情報はどうしてもキャッチーさに欠ける上、面白みも少ない。よって多くの人々はキャッチーな紹介をされた本(一般書)や雑多な個人ブログに流れてしまうのだと思う。
(このブログもキャッチーさはないが、雑多なブログの一つであるという自覚はある。この心持ちを忘れないようにしたい)

 

 

HSPという概念がまだ研究され始めて日が浅く、専門家も少ないことから「その概念に該当すれば何を語ってよい」というような雰囲気が何となく感じられてしまう。
それはその概念に該当する当事者としては危険だと思っている。

 

よって、(内向型人間という性質も相まって)これからもHSPである自分について語る頻度は低いと思ってもらっていいと思う。
そして、心理職を目指し学んだ元学生として、また不安神経症の診断を受け精神科カウンセリングに通った当事者として、「心理学」の文献は多く当たっていきたいと思いを新たにしている。

 

改めて、HSPの専門サイトを紹介して、この話は一旦終わりにしようと思う。

www.japansensitivityresearch.com