エッセイを紡ぐとき。

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書きたい時に限って、書ききれない。

 

そんなことはしょっちゅうだ。
ただ、今日なんて特に。

 

自分のことだけならまだ書きようがあったとしても、旦那さんや実家家族のことを書こうとすると、どうしても文章を紡ぐ手が止まってしまう。

 

インターネット創世記の頃。当時、古のケータイサイト「エキ●イト携帯ホームページ」でせっせと書いていた頃程の勢いは、既にない。そして、あの当時の感性のままで書けるわけがない。それが年齢を重ねるということなのだろうが。

 

あの頃の文章は何ひとつ残っていない。とにかく実家のことをありありと書いてしまっていたこともあり、残しておかなくてよかったのかもしれないと思うときもある。(少し心残りはあるけれど)

 

今は何か一つでも言うと、不必要に大きくなってしまう。過去の発言ですら蒸し返される。
かつての「創世記」の頃とはインターネットの世界は全く違うものになってしまった。
だから、紡ぐ文章は自分自身の「出来る限り」で神経を配っている。つもりだ。

 

旦那さんのことを含ませる記事内容の時は、必ず掲載前に一読してもらうようにしている。
内容に齟齬がないか。書きすぎて不快に思わないか。誤字を含めおかしなところはもれなく指摘してもらい、自分の書きたい意図とのバランスを考えながら修正をかける。

(ちなみに実家家族のことは私の認識と記憶している事実のみで書いてしまっている。私自身の身バレを防ぐためと実家家族への記事バレを避けるために相当ぼやかして書いている。実家絡みの話は、いずれ有料閲覧のみにしようかとも考えている。)

 

自分以外のことを書く時には、本当に考えないといけない。

 

それを提言しているnote記事がある。

note.com

至極全うで、ぐうの音も出ない。この記事を読んで、余計自分のブログに他者を書く場合は慎重になった。この記事は私のブログの指針の一つになっている。

 

 

考えずに思い切りよく書いてしまう「キャラクター」であったとしても、自分以外の他者を扱う「一番最初にお披露目する作品」は本当に、本当に考えないといけない。

 

 

自分自身と自分以外の他者の「その先」のために。

”眠れる音楽"と"あの頃”を「ほんの少し」解き放つ

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今年に入ってから昔買い置いていたCDをちまちま引っ張り出してはいたものの、先日のTVの影響はご覧の通り。
そこに輪にかけて「平成ソング」の記事を書いた流れで、必要以上に色々と引っ張り出してしまい、収拾が付かなくなってしまった。
よって久しく眠ったままのCDの整理をすることにした。

 

実は数年前に今の住居に越してきた。が、恥ずかしながら、それ以来触りもしていないCDの入った段ボールがいくつかあった。そんな段ボールの箱を「平成ソング」を気に引っ張り出したのである。

 

これは何かの思し召し。思い立ってCDの整理をすることを決め、ネット通販でCD収納ボックスを購入した。(数年前まで体のいいCD収納ボックスが100円均一のお店に並んでいたものだが、今ではさっぱりだ。サブスク主流の昨今では致し方のないことだろう。)


実家に住んでいたいつぞやかまでは中古CDを買い漁っていたが、地元に大手CDレンタルショップができてからは、レンタルで音楽を調達する比率が随分占めることになった。
PCを持つようになり、カセットへのダビングだったのがCD-Rに焼くことによってさらにレンタルが加速した。

 

そんなCD-Rに焼いた音楽データのうちの数枚は、盤面の劣化でプレイヤーすら反応しなくなる物があったものの、それ以外は劣化などなく無事なものが多くてほっとした。

 

改めて整理してみて、想像以上に集まってしまっていたなと感じる。
思いのほか洋楽のCDを持っていたし、なぜかきみまろの漫談を焼いたCD-Rが出てきて笑ってしまった。

一番音楽を聞いていた90年代後半から2010年前後くらいまでの物が殆どだが、やっぱり自分のチョイスは間違いないと一人で自画自賛しきり。

……

 

足繁く通っていた大手レンタルショップにはどういうわけか、辺境田舎にも拘らずオーソドックスなジャズから各派生系ジャズやワールド系インストゥメンタルのコンピレーションアルバムまで、似つかわしくないくらい大層な数が揃っていた。(最盛期にはゴンドラ(棚)10台くらいはあった覚えがある)
おまけに棚にある商品を直接聞ける試聴コーナーが充実していたものだから、ほぼ毎日のように通い、入り浸ってひとしきり試聴をしまくり、借りまくるのは必然である。社会人以降の片田舎・実家時代の唯一の癒しスポットであった。

 

……

そんなことを思い出しながら、洋楽・ワールド系と邦楽系と仕分けて、購入していたCDケースに詰めていく。

CD-Rに焼いたものに当時何も記入しないままケースにしまっていたものも数枚あり、PC(WMP)に読み込ませ、どんなレーベルだったかを調べる。
カセットテープじゃこうもいかない。つくづくインターネットは便利だな、とババくさいことを思いながら、レーベル名を記入していく。そして収納ボックスにしまう。

お昼過ぎから取り掛かり、何とか収拾がついたのは外が薄暗くなる頃だった。

 

少しだけ片付いた部屋とみちみちに詰まった収納ボックスのCDを眺める。さながら某「棚から一掴み」もどきが出来そうな雰囲気だ。

夕飯の準備をしなければ。
それなのに、そっちのけで暫く眺めてしまうのは、「まあしょうがないわな」…。

 

あの頃、足繁く通い入り浸っていた過去の私とそれを改めて噛み締める現在の私を労わないわけにはいかなかった。

点数のつけられない日々~かんど

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常々言葉を使うことに気を回している。
……つもりなのだが、それがうまくいかないことがある。

 

自分と自分以外の誰かとのやり取りなので、それは仕方のないことではある。
それでも、自分なりに気を回す。

 

気質のおかげか何とかうまくやれているという実感があるし、環境が培った側面も無きにしも非ず。その辺は自負するところでもある。
ただ、その「感度」が鈍るときがある。

 

直近にそういうことがあり、自分の感覚に驕りを持ってはいけないのだなと痛感した。

 


人には大なり小なり「波」がある。

今年に入ってから、4月末くらいまではその感度が冴えに冴えわたっていたように思う。
しかしこのところ、その感度は鈍っているという感覚がある。冴えすぎたせいだろうか。得てして言葉による失敗はこういう時に起こりがちだ。

そういう時は自分を過信せず、敢えて他者との言葉のやり取りは最低限に留めること。それが自身と他者に対しての防衛として有効だと思っている。

 


と書きつつ、現在ブログを綴っている。
いつ他者との言葉のやり取りが発生するかわからない状況を自ら作っているわけで、「書いていることと違うだろう」と突っ込まれてもしょうがない。

 

前日こそ更新をしたものの、音楽談義の記事を書いて以降書けていないのだ。(実は直近の記事は先週に更新予定していた。)

 

つまり、「鈍さ」の峠はものの10日で越すことができた。
だから前日の更新ができたという、ただそれだけのことである。

点数のつけられない日々~ものがたり

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ある日。

 

もやもやが止まらない。

 

自宅でストレッチを念入りにしても
軽く掃除をしてみても
ちょっと昼寝してみても
近所の神社を参拝してみても

もやっとしたものが取れない。

こういう「もや感」は神社参拝をすれば大体どうにかなるものなのだが、この日はだめだった。
これは私にとっての最終手段なのだが、この奥の手が効かないとなると余計にもやもやする。

 

もやっとして一日を過ごして、全てを済ませた夜、読めていなかった本を読む。

 

辛く、悲しく、強さを感じ、情景が絵になり浮かぶ、そんな本だった。
2時間程度だろうか。読み終わると、日中いつまでも離れなかったもやっとした何かはどこかに消えてしまっていた。

 

このところ、久しく遠ざかっていた「物語」の本を手にとるようになった。
特に今年に入ってからは、足繫く図書館に通っては数冊借りて帰り、返してはまた借りることを繰り返している。

 

 

「本の楽しさは物語(小説)にある」みたいな、そのような言葉を何らかで見かけた覚えがある。
その言葉を実感しつつ、ある時から実用書やビジネス本ばかりに手を伸ばすようになってしまっていた自分自身を恥じる。

 


物語によって英気を養う。

 

私は本が、物語が好きだ。

触発不可避なアラフォー女の平成ソング30

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先日、関ジャムSPについての感想の記事を上げた。
その記事は完全にこの記事に向けてのフリでしかない。

5/6放送のSPの前に5/1のレギュラー放送(関ジャムゴールデンSPをより楽しめる特別編)を見てすっかり感化されまくってしまったのである。
遂には寝る間を惜しみ一気にリストを作成してしまった。

 

折角なのでそのリストを私なりの解説(知った背景等)を少々挟みながら公開する。
そこそこのボリュームになってしまうと思われるが、最後までお付き合いくだされば有難い。
なお、私ごときの一般視聴者がランキングなどという順位をつけるのは憚られるので、完全に思いついたままの羅列であることを明記しておきたい。

 

星村麻衣 ひかり(2008)
日曜劇場の主題歌。ドラマ自体も大変印象的だったのだが、さらに彩を加えるかのような印象的なメロディーラインの虜になってしまった。聞くと毎度泣きそうになってしまうので、カラオケで歌いたいが歌えない。

youtu.be

矢野真紀 ボクの空(2003)
ミニアルバム「あいいろ」とベストアルバム「やのまき」のみに収録。某ローカル深夜番組で使用されており、すっかり虜になってしまった曲。当時、番組に曲名・歌手名のクレジットがなくネット検索でようやく探し当てた。特にイントロが好み。

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EPO 百年の孤独(1992)
随分昔になってしまうが、「ワンダーゾーン」という番組のエンディング曲として使われていた。エンディングのこの曲を聴きたいがために番組を見ていた節がある。重めな歌詞だが、当時10代そこらだった私はすっかり心を掴まれてしまった。

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MONDO GROSSO  LIFE feat. bird (2000)
ANA沖縄キャンペーンCMソングとして使われていた曲。ちょうどラテン系に興味を持ち出していた頃だった為クリティカルヒットしてしまった。MONDO GROSO名義の為、bird名義のアルバムに入っていない。それを知らなかった私はbirdのCDばかり当たっていたので曲を探すのに苦戦してしまった。

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川口大輔 Memory Lane(2003)
彼の名前だけだとピンとこない方も多いかもしれないが、2002日韓ワールドカップ公式テーマソングである「Let's Get Together Now」という曲はご存知の方も多いと思う。その(共同)作曲者が彼なのだ。そして彼の個人名義で発表したのがこの曲である。当時ラジオのパワープレイでよく流れていたことから知るところとなった。

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kokua Progress(2006)
皆さんご存知、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」のテーマ。とにかく歌詞が抜群に良い。サビに至っては泣ける。「人間生きていればいろんなこともあるけど頑張ろう」と奮い立たせてくれる。(動画リンクはスガシカオ名義のもの)

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orange pekoe Happy Valley(2002)
メジャーデビュー曲がFMパワープレイとして採用された代表曲。サビ前で駆け抜けたかと思いきや、サビの爆発力がドラマチックでこれまた虜になってしまう。

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土岐麻子 Gift~あなたはマドンナ~(2011)
資生堂のCMソング。歌詞にも商品名がしれっと入っている。何がすごいかというと、EPO氏が楽曲提供をしている点。曲調は明らかにEPOなのに歌い手が違うことで完全に惹きつけられた感じになった。当時の自己肯定ソングNo.1 。

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松任谷由実 幸せになるために(2001)
彼女の曲は数多くあれど、2000年代以降はこの曲が恐らく私の中で一番好きかもしれない。恋の終わりから立ち直るという意志の強さを感じる曲。TBS「ウンナンのホントコ 未来日記Ⅲ」のテーマだった。

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柴咲コウ invitation(2006)
TBSドラマの主題歌。ドラマで知るというよりは有線のヒットチャートで知った。疾走感が心地よい。

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スガシカオ 午後のパレード(2006)
CMや各種番組テーマとしてちょくちょく聞く機会があったものの、全編を知ったのはやはりラジオ。かっこいいんだよねえ……。

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椎名林檎 罪と罰(2000)
椎名林檎自体はCMに起用されていた「歌舞伎町の女王」で知り、それからハマってしまう。しかし、MVの存在と最後のサビの歌い上げに魅了され、虜になる。

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奥田民生 イージュー★ライダー(1996)
新聞奨学生としてめげそうになっていた際、ラジオから流れてきて心の底から救われた個人的超絶普遍ソング。語れば長くなるので、ここでは触れないでおく。

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SAKURA  HEART OF GOLD(2000) 
ダウンタウンの音楽番組「HEY!HEY!HEY!」エンディング曲。風で旗がたなびく様なメロディアスかつドラマチックなイントロから既にしてやられてしまう。これもかっこいいんだよねえ……。

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サカナクション さよならはエモーション(2014)
東進予備校のCM曲。曲自体はラジオで全編聞いて刺さってしまった。「耐える」というニュアンスを感じ取れるサウンドと歌詞に当時の私には刺さりまくって泣いた。

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安藤裕子 LOST child,(2005)
映画主題歌としてリリースされているようだが、私はテレビ番組のワンコーナーにBGMとして流れていたのを耳にし、調べに調べてたどり着いたという私的いわくつき曲。この曲も油断すると泣いてしまう……。

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サムシングエルス ラストチャンス(1998)
雷波少年「崖っぷちバンド」救済企画で作られた曲。当時リアルタイムで番組を追っていたので、なんだかんだで思い入れが強くなったという感じ。純粋にいい曲だと思っている。

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キンモクセイ 二人のアカボシ(2002)
FM局のパワープレイ採用曲。昭和の雰囲気を彷彿とさせつつも、それでいて新しさも感じられて虜になってしまう。

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キリンジ ムラサキ☆サンセット(2001)
TVのタイアップ曲として使われていたようだが、知るところになったのはラジオで流れていたから。刻みリズムが「田舎町を走る原付」みたいな感じで心地よい。関ジャムでは「エイリアンズ」がランキングに入っていたが、個人的にはこっちが好み。

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マリコハヌマーン 溶けてゆく心(2003)
音楽プロデューサーLAVAによるHanumahn Projectの先行リリース曲。これもラジオで知るところとなる。当時ラテン・ボサノバ系音楽を漁りに漁っていた頃なのでピンポイントで刺さってしまう。(YouTube動画は存在せず。リンクはApplemusic。)

マリコ・ハヌマーン produced by LAVAの「溶けてゆく心 - EP」をiTunesで

 

アンジェラアキ たしかに(2007)
TVCMでよく流れて気になり、レンタルして全編聞いてドハマりしてしまった曲。気持ちを奮い立たせたいときにカラオケで歌うとスッキリ!

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paris match DEEP INSIDE(2001)
当時、ラテン・ボサノバ系音楽を漁っていた際に、たまたま搭乗した飛行機内の放送で彼らユニットのことを知る。結果ドハマりを超え「激ハマり」してしまい、今でも私にとってかけがえのない存在。特にこの曲は心の深淵に佇み寄り添うかのようなサウンドと歌詞に毎度泣かされてしまう。(公式YouTubeからシングル盤まとめを掲載。)

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久保田利伸 the sound of carnival(1999)
TBSドラマの主題歌。彼の楽曲は明るくダンサブルなイメージが強かったのだが、ここまで落ち着いた雰囲気の曲とのギャップでよく聞くようになった。

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EGO-WRAPPIN' 色彩のブルース(2000)
当時インディーズながら異例のヒット作。ラジオで知るところとなった。渋々でかっこいい。

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THE BOOM 風になりたい(1995)
CMタイアップに数多く起用されているので、ご存知の方も多いだろう。この曲が私のラテン系音楽への興味を導いたと思っている。

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Mr.Children 終わりなき旅(1998)
ドラマ主題歌。採用されていたドラマ自体が好きで試聴していたことから、主題歌への興味は後からついてくる感じだった。が、今となってはやはりよい曲だと思える。

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古内東子 大丈夫(1997)
TBSドラマの主題歌。曲を聴くためだけにピンポイントでチャンネルを変えていた。曲の冒頭からドラマチックなサビで始まるためかすっかり耳を奪われることに。

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冨田ラボfeat.ハナレグミ 眠りの森(2003)
CMタイアップ曲。リリースより少し遅れ、ラジオで知るところとなった。この頃から私の中で空前の冨田ラボブームが発生することとなる。全体的にメロディアスな感じがとても好みであった。

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シンリズム 心理の森(2015)
FMパワープレイにより知る。一瞬冨田ラボがプロデュースしているのかと錯覚するほどのメロディアス感に驚いた曲。

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北園みなみ ソフトポップ(2014)
ラジオ経由で知るところとなる。シンリズム同様、メロディアス感が抜きんでていて特にサビの完成度はとても高いと感じる。聞いた当時は素晴らしすぎて末恐ろしいと感じたほど。(動画リンクは該当曲収録のアルバムダイジェスト。)

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……以上が私の平成30曲である。案の定、そこそこのボリュームになってしまった。


私自身の趣向が色濃く反映されたとてもマニアックな選曲になってしまい、ドン引きされないか心配になるレベルだ(苦笑)。
奇しくも関ジャムSPで紹介された30曲と近しい所もあり、番組を見てホッとしたというのが本当の所かもしれない。


とりあえず30曲を羅列して感じたのは、当時、「音楽」を知るところとなるのは、圧倒的にテレビ・ラジオが多いということである。
「サブスク」を筆頭にネットで自由に音探りができる、今の若い世代には考えられないかもしれない。
なんだかんだで、そういう差異を楽しめるのも音楽の醍醐味の一つなのかもしれない。
……と一丁前に言ってみる。

 

兎にも角にも、最後までお付き合いくださったことに御礼を申し上げる。

 

 


追記
上記30曲以外に思い出した曲があるので、列記のみしておく。

オリジナルラブ 接吻-kiss-(1993)
Fantastic Plastic Machine paparuwa(2006)←これを「歌」として捉えるかどうかという問題もありそうだが、一応歌詞サイトに歌詞が存在するため「歌」とする。
キリンジ 雨は毛布のように(2001)
竹内まりや カムフラージュ(1998)
松任谷由実 SAVE OUR SHIP(1990)
paris match Saturday(2002)

関ジャム特番を見たので、思ったことを書いてみる。

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先日放送された関ジャムの特番「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ 最強平成ソングベスト30」が大変興味深かかった。
かつてその時代に売れた曲も勿論入ってはいるものの、そのラインナップは実に多様に富んでいた。
サブスクが当たり前の世の中で、今の若い人が雑多に聞いていることがよくわかる。


今でこそすっかり下火になりつつある私自身の音楽熱ではあるが、かつてはエアチェックは欠かさなかったし、CDショップやレンタルショップで試聴を重ねてきた。それなりにジャンルを問わず聞いてきたつもりだ。

そんな自身の経験を踏まえた上でこのランキングを見眺めた時に、ひとくくりに音楽観を語ってはいけないのだということを見せつけられたような気がした。
当時めちゃくちゃ売れていた某プロデュースの曲だったり、絶対的不動な存在の2人組とかだったりが入ってきてないのも意外中の意外。(旦那さんはサブスク解禁されてるか否かで明暗が分かれたんではとの談。なるほど!)

 

……………………………………

 

個人的注目ポイント

●30位に「おジャ魔女」からの29位「東京事変」の振れ幅たるや!
アニソンがランキングに入っていることに驚きを隠せない。やっぱりそんな時代なのだなあと思うし、アニソンだからとナメてはいけないのだろうなと。

●意外だったのは24位「チキンライス」と15位「さよなら人類」
「チキンライス」は正直ちゃんと聞いたことがなかった曲。松本人志の極めて素朴な歌詞にクリスマスソングとしての優しいメロディーラインが槇原敬之っぽいなと。
「さよなら人類」は時代が追いついたのかなという印象。当時も勿論売れてたけど、変な曲だなあぐらいにしか思えなかったので。子供すぎて。

●16位「LOVEマシーン」12位「マツケンサンバⅡ」
ダンサブル曲のランクイン。どちらも当時は画期的に聞こえたから納得ではある

●2位「エイリアンズ」
まさかここでキリンジがぶっ込まれることになるとは完全に予想外。でもその分本気度が伝わる。

●サザン・スピッツ椎名林檎(東京事変含)が複数ランクインしている辺り、名曲普遍的!

●20位「Stay Tune」って平成に入るのか…というのに驚きを隠せない。てっきり令和に入ってからとばかり思ってた。(私がSuchmosを聴き始めたのがそれくらいからだったというだけの話なのだが)

 

……………………………………

 

 

見終わった後、ひとしきり旦那さんと話す。


「ランキング全てを眺めてみて思ったのが楽器も歌もガンガンに鳴らす楽曲が少ない」ということということを旦那さんが言っていて、なるほどなあと思った。確かに全体的に穏やかな曲が多いような印象だ。


結局は選者の好みによる所が大きいのだろう。しかし、実際、当時のメガヒット曲はガツガツしたものが多かったように思うし、そんな印象を持つ私を含め、それを知っている昭和生まれの人間からすれば不思議に見えてしまうのはある意味仕方無いのかなと感じる。
番組の企画によって若い人の感覚を一概に括ってしまうのは違うのかもしれない。が、やはり「今の時代の空気感」が反映されているということを感じざるを得ない。

 

 

何だか尤もそうに語ってしまったが、要は昭和生まれの人間でも楽しめたということだ。
すっかり触発されてしまい、長いことしまい込んでいたCDコレクションを引っ張り出すのは時間の問題であり、これはまた別のお話……。

点数のつけられない日々~うみとさくらとおそいおひる

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良い季節になった。
春である。桜である。

 

類に漏れず、少し遠くに行きたくなり、
類に漏れず、海を望みに行きたくなった。

 

私は欲をかいて、季節の桜と海を両方望める場所に行きたいと思った。

 

いつもなら一人でふらっと向かうのだが、今回は旦那さんと一緒に出掛けた。
私も旦那さんも行ったことのない、桜と海が見える場所。

 

休日の遅い朝ご飯を済ませ、お昼になる頃自宅を出た。
現地に着く頃になればそれなりにお腹は空いてくるだろうと予想し、到着先で昼食を取ろうという算段だ。

 

初めて行く場所に若干迷いながら辿り着いた桜の名所はそれなりに人が溢れ、桜も溢れんばかりに咲き誇っていた。
高台に咲き誇る桜のすぐ下方傍に海が見える。海の傍は地域道路も兼ねた散策路が整備されており、高台からも散策路からも見渡し、見上げることができる。
想像以上の絶好な桜ポイントであった。

 

お弁当を持ち込み、お花見をしていたのであろう家族やグループが片づけをしている。
私たちは到着後、桜に誘われるまま散策に出てしまっていたので、当然お昼ご飯はまだだ。いい加減お昼ご飯食べに行こうと最寄りの地域交流館らしきところに立ち寄った。
大抵のそういった施設には物産品販売や喫茶軽食コーナーが併設されているものである。
よって、「この施設にもそういったコーナーがあるものだ」という前提で立ち寄った。ところが物産販売も喫茶軽食コーナーも存在しなかったのである。
いつもならその辺はしっかり下調べをするのだが、今回は場所の確認をすることで手一杯になってしまっていた。迂闊であった。

 

とりあえず駐車場に停めておいた車に戻り、事前に買っていたお茶でのどを潤しながら食事の場所を探す。


お昼頃に自宅を出て、到着後そのまま散策に出てしまったため、既にランチタイムのピークを過ぎてしまっている。むしろ終わりかけに差し掛かるくらいの時間になっていた。


とりあえず、まだ営業していそうな近くの定食屋らしきところまで車で向かう。

……も、周辺にそのようなお店は見当たらない。これは参った。

 

 

結局お昼ご飯はどうしたかというと、少し離れた場所にある大手外食チェーンのお店に転がり込むこととなった。
遅い遅いお昼ご飯となったものの、時間問わず営業しているチェーン店様々である。

 

 

幸いにも旦那さんも私も食のこだわりは殆どない。むしろお互いにチェーン店の方が良いと思っている節があるので揉めることがない。どちらかが食へのこだわりが強いとそうもいかない。
お互いの価値観の近さに感謝しつつ食事を済ませ、帰路へ着くことになった。

 

 

もう日は暮れかけていた。