点数のつけられない日々〜うっかり

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うれしい5%OFF、お客様感謝デー。
値上げの嵐のこの昨今、大変ありがたい。
意気揚々、買い出しに出た私が直近のお客様感謝デーでのことである。

 

8/30。車で10分程度で行ける近所のイオンに買い出しに行った。
今回のお客様感謝デーは火曜市と重なることもあり、9:30位だったにもかかわらず、平場の駐車場はほぼ満車という状態。みんな考えることは一緒だ。そして、この感謝デーがどれほど支持されているかがよくわかる。

 

あらかじめ書いておいた買いものメモを手に、売場を回り、かごに入れてゆく。
今回のお客様感謝デーでの買いだしメインはトイレットペーパー。
個人的にイオンの「芯なしトイレットペーパー」がコスパ最強と思っているので、食料品をかごに集めた後、最後にペーパー売り場に立ち寄り、手に取ってレジに並ぶ。

10:00前なのに、どのレジも大行列。
このイオンは何故か全て有人レジなので、早いとこセミセルフ化してほしいところ。
とはいえ、言う程待つことなく精算を済ますことができたので、サッカー台へ向かう。
あの行列の後なので、サッカー台も大混雑。どこで買い物を詰めるか迷うほど。

 

タイミングよく空いたサッカー台の上には、さっきまで袋詰めしていた年配さんのかごが放置されたままだった。
「後で自分の人と一緒に片付けてしまおう」そう思いつつ、自分の買い物をマイバックへ詰めていく。
野菜やきのこを買い込んだので少し詰めるのに苦戦。尚もサッカー台の隅で放置されたままのかごが気になる。
「後の人のためにも片づけなければならない」そう思いながら袋詰めする。

そして袋詰めを済ませた私は、素早くスマートに、且つ素知らぬ顔して、放置されていたかごを自分のかごと一緒に定位置に置く。気分がよい。意気揚々と停めた車に戻る。

 

火曜は他のスーパーも特売が掛かるので、そそくさとイオンを後にし、次の特売先へと車を走らせる。
少し遠く、20分程度掛かる。いつも渋滞しがちな道なのにすんなり抜けることができた。ラッキーだ。ちゃっちゃと買い出しすませて帰ろう。そう考えながら、特売先の駐車場に車を停めた時にハタと気がついた。

「私、トイレットペーパー持って、積んだっけ……?」

 

買い出しの荷物は、いつも後部座席に乗せる。ふり返ってみると……ない。
私のトイレットペーパーがない。
あの!あのサッカー台の端に置き忘れた!
完全に年配さんが置いていった放置かごに気を取られてしまったのである。

ただ、まだ忘れて1時間も経っていない。気が付くのが早かったから、多分サービスカウンターを尋ねれば確実に自分の手に取り戻すことができる。心無いお客さんが持ち出してさえいなければ……。
とりあえず、この特売先で買い物は済ませないといけない。
イオンで出てなかった特売の野菜をササッと買って、再びイオンへと車を走らせた。

 

再び20分程度車を走らせる。
11:00過ぎ。火曜市の人出はピークに達しており、平場の駐車場はパンパン。いつもならガラ空きの屋上駐車場も停車枠残りわずかという感じだった。車を停めるのにも一苦労。
行って戻って1時間弱。無事預けられているだろうか。

とりあえず1階へ下りる。
私が1時間前に使ったサッカー台を確認するも、なかった。まあここはないだろうとは思っていた。満を持してサービスカウンターを尋ねる。

「あの、忘れ物でトイレットペーパーって届いてないですか?」
「お電話なさいましたか?いつの忘れ物ですかね?」
「いや、今朝、1時間前に来て買ったので、来れば分かるかと思って…。」と購入時のレシートを見せる。

「ええー!今日ですか?レジの方見られました?」
サッカー台見たんですが、なかったもんですから。」
「そうですか。確認しますので少々お待ちください。」
……    
「あー、やっぱり届いでないですねえ。」
「そ、そうですかあ……。」

 

はあ……。あってほしくないことが起きてしまった。
まあ、私がやらかしたことなので仕方ない。450円強…。値上げの嵐真っ只中でこの金額は地味に痛いが、こればかりは諦めるしかない。

 

サービスカウンターを立ち去ろうとしたその時。神は私を見放さなかった。


「ちょっと前に忘れもの~。」
レジ担当の方がまさにその時、トイレットペーパーをカウンターに届けに来てくれたのである。
「ああっ!!お客様、これですかっ⁉」
「そ、そうですうー。芯なしのこれですう!」

レジ担当の人が持っていたのは、まぎれもなく私が購入した芯なくのトイレットペーパーだった。購入済テープもしっかり貼られている。

「30分前に届けてくれたお客さんがいたんですよー。よかったわあ。」
「諦めかけてました。本当にありがとうございます!助かりました!」

自分が助かっただけなのに、何を口走っているのやら。サービスカウンターの方とレジ担当の方にこれでもかというほど頭を下げながら、私はトイレットペーパーをしっかり抱え、屋上駐車場に戻った。

 

正直、サービスカウンターにお世話になるような忘れ物はこれまでしたことはなかった。持ち出し忘れそうになっても、すぐに気が付いて取りに戻ることが出来ていたのだ。
これも年齢を重ねる事の弊害なのだろうか。

……ということが頭をよぎったが、とりあえず、一番メインである買ったものが自分の手の中に戻ってきたことにホッとした。
そして心あるお客さんとイオンの方々に感謝する気持ちで一杯になった。


そして、再び1階の売り場へ降りた。
いつもなら諦めてしまうちょっとお高めのサーモンブロックを手に取り、レジに並んだ。

特売価格からさらに、ちゃっかり「5%OFF」である。

 

 

何はともあれ。

これに懲りることなく、ちゃっかり今月もお客様感謝デーにあやかる予定だ。