「夢」の最短 ~「夢の引き際」を考える・追記

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はてなブックマークで話題になっている記事がある。

yashio.hatenablog.com

前記事の映画感想に対になる部分もありながら、リンクする部分があるように感じたので、少し触れてみたい。
(※本来は映画感想の記事に追記という形での掲載するつもりだったが、そこそこのボリュームになったので、別記事化にした。)

 

 

2022年8月16日放送のマツコの知らない世界で富士山の写真を撮り続ける高校生の進路の悩みに、言葉を選びつつマツコ氏が言及するという内容だったようだ。

生憎見逃してしまっているが、この記事を見る限り、マツコ氏はこの高校生の夢を潰すことなく、絶妙な着地点の一つを提示していたのだという。

「地元で公務員になり、写真を続ける」

これである。*1

 

 

「どのような形で自分の夢や希望を追うのか」という点は、誰しもが迷いもがくものだ。

80年代~90年代であれば、アルバイトしながらでも夢を追うことができたであろう。
しかし、今は時代が違いすぎる。

 

イマイチ豊かさを享受しにくい世の中になってしまったことで、選択肢が広がったようなそうでないような、また選択肢がありそうでないような。私には今の状況がそんな風に見える。

そういう状況の世の中で夢を追うには、生活の安定が不可欠で、その恩恵を受けつつ「趣味」として続ける事しかないのかもしれない。

 

 

「夢」を叶える最短コースは「継続」しかない。
このことは多くの人が語り、実際私自身が見てきた「夢を叶えることのできた人」というのは、趣味程度でもずっと続け、確実にチャンスを見逃さない人だった。*2
最短コースである「継続」こそ、細く長く積み上げるしかない。一朝一夕でどうにかなる問題でもなく、「継続」するからこそチャンスが舞い込むものである。

 

マツコ氏はそれを理解した上で高校生に進言したのだ。
唐突に聞かれても、安易に励ますか、諦めさせるようにしがちな所をポイントを整理し、落とし込んだ上で説明している。

 

先日見た映画は「引き際を模索し諦める」話だった。
そんな映画を見て間もない今、この記事を読み、諦めるだけが全てではないということを思い起こさせられた。

 


完全に余談だが「サーバント×サービス」という、アニメ化もされた4コマコメディー漫画をご存じだろうか。その漫画に「市役所非常勤勤務をしながら趣味のコスプレに邁進する」という人物が登場する。

この記事を読んで、マツコ氏の進言をそのまま成したようなキャラがいたことを思い出したのだ。

漫画はフィクションであるものの、作者が市役所臨時職員(仮)としての経験を作風に生かしているということを言及している*3*4ので、マツコ氏のアドバイスはあながち間違いではないことが分かる。

 


引き際を考えることも必要な時期というのは、どこかでやってくるものではある。
しかし、夢に頑張ろう、頑張りたいと考えている人には、マツコ氏が進言したような、そういう方法もあることを知っておいて欲しいと勝手ながら思ってしまうのである。

*1:公務員も配属先によりけりな上、人員削減がなされている中でそんなに楽ではないということは頭の中に置いておかなくてはならないが、「生活保障」という点では優っていると思う。

*2:参照記事

点数のつけられない日々~たりないかくご - はぱささ ~今、ここ~

*3:

サーバント×サービス - Wikipedia「作風」部参照。

*4:該当ページの魚拓ページも存在する。実際(厳密には)臨時職員とも違うとも。

マンガ質問状:「サーバント×サービス」 “WORKING!!”作者が描くお役所4コマ - MANTANWEB(まんたんウェブ)